9-3 カブリオレ

サーブ9・3カブリオレ

「サーブ」というと、プレミアムブランドのなかでは脇役に甘んじている。でもそれは"セダン"に限ってのこと。"カブリオレ"についてはそんなことはない。

国によっては堂々と主役を張っているほどなのだから。 サーブによれば、母国スウェーデンやイギリス、オランダでは、プレミアムブランドのオープンモデルのなかで約50%のシェアを占めているという。

サーブ全体の、プレミアムブランド中のシェアが約6%というのだから、オープンモデルのそれは驚くべき数字だ。 歴史の長さが、この数字に結びついているのは間違いない。初代「900」をベースにした4シーターオープンのプロトタイプを発表したのは、いまからちょうど20年前、1983年のフランクフルトショーでのこと。3年後にこのモデルが「900カブリオレ」として市販されると、あとを継いだ2代目「900」や、その発展型の初代「9-3」にも、カブリオレは引き続きラインナップされた。 そんな流れを受け継いだ新型「9-3カブリオレ」のアピールポイントのひとつは、デザインにある。

ルーフは最近はやりの電動開閉式ハードトップではなく、トラディショナルなソフトトップだが、スペシャルティ感を出すにはこちらのほうが適していると思う。左右を結ぶ幌骨が5本から6本に増やされたこともあって、ルーフはきれいなカーブを描くようになった。

オープンにする場合、畳んだトップはトノカバーのなかにしまうことになる、このカバーの開きかたがウリのひとつ。ほかのクルマでは後ろを支点にして開くカバーが、9-3では後方にスライドしていく。幌骨にマグネシウム、トノカバーにアルミと、軽量素材を使ったおかげもあって、動きはスムーズ。そしてトップを開けると、サイドウィンドウの内側を取り巻くサラウンドトリムと呼ばれるボディ同色のパネルが、車内と車外の境目を消し去り、開放感をいっそう強調してくれる。

トノカバーを後ろにスライドさせるのは、けっして"見た目狙い"だけではない。このほうが開口部を稼げるからというメリットもある。それが奏効して、開閉は20秒で完了。クローズドにすると、それに連動してトランク内の格納場所が折り畳まれ、ラゲッジ容積が235リッターから352リッターに拡大する「カーゴ・セット」なるしかけもある。見れば見るほど凝ったつくりだ。

主要緒元・仕様

モデル
Cabriolet
トランスミッション
セントロニック
マニュアルモード付
5速オートマチック
駆動方式
前輪駆動
エンジン種類
水冷直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
総排気量
1,998cc
最高出力(EEC)
154kW〔209ps〕/5,300rpm(EEC)
最大トルク(EEC)
300Nm〔30.6kgm〕/2,500rpm(EEC)
タンク容量
58リットル
車両重量
1,660kg
全長
4,650mm
全幅
1,780mm
全高
1,435mm
定員
4名
タイヤ
225/45R17
ステアリング・ホイール・ポジション
価格
¥6,540,000

主要オプション装備一覧

バイキセノンコーナリングヘッドライト

ステアリングホイールの切り角に応じて、ヘッドライトの照射方向を変える電子制御システムです。ワインディングでの視界向上に役立ちます。 ※ベクター、エアロ XWDにメーカーオプション設定

ラゲッジスペース

オープンエアでのドライブでも、荷物はたっぷりと。オープン時でも2個のゴルフバッグをトランクに収納可能です。ソフトトップはトランクスペースを犠牲にしないように格納されます。

ReAxs

コーナリング時に、コーナー外側となる後輪のトウをニュートラル方向へごくわずかに偏向させる、独自のパッシブステアリング機構。これにより車両の回頭性を向上させ、アンダーステアを抑制します。

フルセグ対応HDDナビゲーションシステム

フルセグ対応のHDDインダッシュナビを採用。40GBのHDDを内蔵し、DVDにも対応。7.0インチの大型画面です。 ※ベクター、エアロ XWDに標準装備

ステアリング部集中コントロールシステム

オーディオの音量調整や選曲、プロファイラーシステムの設定はステアリング上のボタンを押すだけ。視線移動で運転中の安全性を妨げません。

ナイトパネル

航空機メーカーをルーツにするサーブならではの機能です。ワンタッチで速度計以外のすべてのインストルメントパネルの照明を消すことができます。視界に余計な情報を入れないことで、夜間の運転により集中できます。また、ナイトパネルがONでも、燃料が少なくなった時など、ドライバーに知らせる必要がある場合にはその警告灯などを自動表示。オーディオの選曲時も点灯し、操作をアシストします。

サーブアクティブヘッドレスト-2 (SAHA-2)

走行中に追突された際に、ヘッドレストを前・上方向に移動させることで頸椎損傷(むち打ち)のリスクを約75%も低減したサーブアクティブヘッドレスト(SAHR)。9-3シリーズに搭載された第2世代バージョンSAHR-2は、さらにバックレスト上部も前方に動き、頭部をより効果的に保護します。

スポーツモード

インパネ内のボタンでモード切り替え。アクセルペダルから急に足を離した時、高回転時であってもギアをホールドし、シフトアップを抑制。一方、ブレーキング時にはシフトダウンを早めることで、ドライバーの意をくんだ変速で積極的な走りをアシストします。

ダイナケージ

横転の危険性を感知すると、即座にシートベルトテンショナーが作動し、乗員をしっかりとホールド。さらに、その動きに連動してロールバーがポップアップします。

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